瀬川 泰代(高等学校普通科)
「東京2020パラリンピック 全国集火式広島県代表に選ばれて」
平成18年(2006年)高等学校普通科卒業
瀬川泰代
東京2020オリンピックパラリンピック競技大会、皆様ご覧になられたでしょうか。
選手の勇姿から喜びを、多様性・インクルーシブ社会を改めて考える機会にもなりました。
この度、東京2020パラリンピック全国集火式広島県代表に選出いただきました。
聖火は47都道府県の火とパラリンピック発祥の地ストーク・マンデビル(イギリス)の火を 1つに集めて誕生します。
開会式までの4日間、東京で聖火リレーが開催されます。コンセプトは「Share Your Light/あなたは、きっと、誰かの光だ。」、多様な社会を願う競技大会だからこその言葉に重みを感じます。
広島県は独自に火を名付け、様々な方法で採火しました。広島市が採火した平和記念公園の平和の灯から「平和の火」、各市町で採火の「調和の火」、特別支援学校全17校による「未来の火」、県障害者スポーツ競技団体の「飛躍の火」、そして、広島県で事前合宿を行ったメキシコパラリンピック選手団の「友好の火」。5つの火を8月15 日におりづるタワーで1つに集火、「広島県の火」は東京へ出立しました。
私は被爆ピアノでの演奏と出立宣言を務めました。8月20日迎賓館(東京)で開催の全国集火式では県代表として映像参加いたしました。
左手のピアニストとして活動している私はスポーツとは無縁のように感じられると思います。でも、実は「左手のピアノ」と「パラスポーツ」には共通があります。沢山の新しい可能性を秘め、社会がもっと豊かになる魅力的な分野です。
パラスポーツに興味を持ち後世へと繋がれるように、左手のピアノの素晴らしさを伝えることができるよう国内外で一層精進してまいります。
2021年12月1日発行 安田学報掲載